目標別の英語学習時間(中学生)

目標別の英語学習時間の表を作成しました。

なぜ「時間」が重要なのか?

国際的な英語力を身につけるためには、「膨大な学習時間が必要」という都合の悪い現実があります。

中高6年間の英語授業は合計1000時間。宿題等の課題の時間を入れても1500時間程度。

一方で、海外大留学に必要がTOEFL ibt 75点までには4000時間程度が必要です。TOEFL ibt 75点も海外大留学に必要な最低ラインであり、国際社会で通用する英語力はさらにそれ以上の学習時間が必要です。

あまりにも多くの学校が、大幅に少ない学習時間で「国際的な英語力が見につく」「海外大留学が可能」という幻想を語っています。

都合の悪い現実を直視することで、目標に正しく向かっていけると考えています。

初級
英語経験ほぼ無し

基礎的なコミュニケーション力、ルール、さらには英語の学習の仕方も理解できていない。早い段階で、英語の基本的ルールや学習のスタイルを身につける必要がある。

英語でのコミュニケーション力は、中学生での恥ずかしさも出始め、習得が難しくなり始める。もし世界で通用するコミュニケーション力を身につけたいのであれば、通常の学習スタイルでは間に合わないためサタデー等で長時間のイマージョンに入る必要がある。

読み書きについては、最初は基礎文法の習得・定着を丁寧に日本語で行う必要がある。できるだけ早期に基礎学習を修了し、長文や語彙学習の段階へ進みたい。定着を早めるため、ほぼ毎日家庭での練習を推奨。

海外大を目指すのであれば、中学の最初から、保護者・本人共に覚悟を決める。頑張り続ける本人のモチベーションが非常に重要。覚悟を決めた方には、全力でサポートします。

英会話経験者
英検3級

基礎的なコミュニケーション力が、まだまだ不足している。なんとなくListeningのみができている状況。特にSpeakingの経験が不足しており、1-3単語程度の発話にとどまる。イマージョンクラスや会話クラス、プレゼンテーションクラスなどで、早急な底上げが必要。Speakingは、継続的に力を入れ続ける必要がある。

読み書きについては、基礎的なルールについては理解している。文法事項もまだ学習項目が多く残っており、長文を読むことになれていない。ある程度自学自習も可能で学習効率は上がっている。辞書を用いながら精読する練習、語彙を増やす、音読の反復練習に慣れ、早期に英検2級レベルまで到達したい。

海外大を目指すのであれば、中学の初期から早めにスタートすること。膨大な語彙と読む練習は当然の事、おろそかになりがちなSpeakingをいかに伸ばすかを意識する必要がある。

アフター中級
英検準2級-2級

イマージョンでのクラス受講は可能だが、複雑な概念の理解が難しいケースがある。さらにコミュニケーション言語としての感性を上げる必要がある。コミュニケーションは可能だが、正確性や語彙力で課題がある。正確な語順や語彙をSpeakingで使えるようなトレーニングが必要。

文法やReadingについては、このレベルでは文法や語彙が複雑となる一方で、英語でのコミュニケーション力にまだ課題があるため、まだ日本語で行う事が望ましい。精読、音読練習を通して、多くの文章を読む練習、継続的な語彙の習得が重要。

海外四大を目指すのであれば、現地でのスムーズな学習のためTOEFL75以上、できればTOEFL90を目指したい。essayなどの練習も必要。

アフター上級
英検準1合格付近
英語堪能

イマージョンでのクラス受講で、複雑な概念の理解が可能。一定頻度でのイマージョンクラスの受講を行わないと、英語の感性が落ちる可能性がある。CNNなどTVニュースの視聴なども推奨。

読み書きについては、文法の新規学習項目は少ない。とにかく、膨大な文章を早く読む練習、膨大な語彙の習得を継続的に行う事。日常的に英語の小説や雑誌などを読むのが良い。

海外大を目指すのであれば、essayの作法にのっとったwritingの練習を進める必要がある。また、課外活動についても考えていく必要がある。