古代、中世、ルネサンス
西洋にはルネサンスと呼ばれる時代があります。この時代は多くの芸術や科学技術が爆発的に進歩した時代です。ルネサンスrenaissanceはフランス語で、英語に直すとre-bornとなります。日本語だと「再生」や「復活」という意味の言葉です。では、これは何の「復活」かというと、古代の「復活」という意味です。
古代にはギリシア・ローマの輝かしい時代があり、中世に入り、文明が後退し暗黒の時代に入ります。日本にいると、中世のヨーロッパと聞くと騎士や王様やお城という明るいイメージもあるかと思いますが、西洋の方の中世観はもっと暗いものです。
その後ルネサンス期に古代の文明が復活し、再度ヨーロッパは発展していきます。
History Workshop
この大きな流れを感じるために、History of Artのワークショップをしました。artのクオリティのレベルが、各時代の文明度を表しています。
子供達には、各時代の様々なartの写真を渡します。大きなTime Lineにその写真を貼っていきます。クオリティが高いartは上の方に、クオリティが低いartは下の方に貼ります。
クオリティは子どもたちが自分たちで判断しますので、私たちが想定しているものと違ったものも出てきます。例えば、彫刻はどの時代でも子供達には低評価でした。理由は「白い」から、だそうです^^色がたくさんあるものがクオリティが高く見えるようです。
やはり中世にはびっくりするくらい、へたくそな絵もあります。
結局、子供たちが一番クオリティが高いと判断したのは、「古代エジプトのツタンカーメン王の黄金のマスク」と「ルネサンス期のレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐」でした。なかなか良いセレクトです。ギリシア・ローマは彫刻群が低評価で伸び悩みました。
全体を俯瞰すると、中世の時代がやはり評価が低い形になっており、子供たちもそれに気づいていました。
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